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2024年1月「まなびたい!」開催

開催日2024.1.16

2024年1月16日、オンライン(ZOOM)で「まなびたい!」を開催し、17名にご参加いただきました。

 

【第一部】

心理的安全のない家庭で育ち、大学入学後に精神疾患を発症して困窮を経験し、生活保護など制度活用しながら卒業した春風しじみさんの発表。

 

春風しじみ

「わたしは生涯学習も含めて、すべての形の学びは、ぜいたく品ではないし、国を構成するすべての市民が、アクセスできるようにすべきと考えています。」

 

 

【第二部】

公的扶助の研究者である松岡さん・吉中さんから、法制度や、変えていくための切り口を提供していただきました。

 

松岡是伸(北星学園大)

「大学生の個人としてのナショナルミニマムをどのようにとらえるか。生活保護利用における教育保障の問題でもあり、教育政策の問題でもあるなど様々な領域にまたがっている」
「分断を生じさせないような制度の立て付けをつくるためには、一般論・抽象論ではなく、春風さんの経験のような、個々の経験を蓄積していくことが重要。」

 

吉中季子(神奈川県立保健福祉大)

横須賀市の困窮大学生に給付する独自の取り組みを紹介。
「給付型奨学金の導入により、年齢制限が生まれるなど、かえって無償化の対象者が狭められたという側面がある。」

 

 

【参加者のコメント】

  • こういう問題を、保護の利用者と保護のケースワーカーが、仲間として一緒に考えられるのが、本当は良いと思う。ワーカーも目の前のひとのために頑張りながら、制度の限界に日々苦しんでいる。教育保障という観点が大事というのはその通りだと思った。(保護ケースワーカー)
  • 不登校の子供への政策のなかで「社会的自立」という言葉がよく言われるようになったが、経済的な自立という意味合いが強い。自立とはなんなのか、福祉の領域から問い直すという試みがあるといいのではないか(教育NPO職員)
  • 自分は親によって進学を断念させられてしまったが、ケースワーカーも親とだけ話すのではなく、子ども本人とも話をしてもらえたらいいなと思う。(保護家庭出身者)
  • キャンパスソーシャルワーカーの役割が重要になっていると感じる(大学教員)

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